ぽにーな1日

「押し売りのフェティッシュ」での恭子ちゃんの下校時のお話です

思いつくままに書いたんで文法等が変です(^^;


 

その日の恭子はいつもより早くさっさと下校してしまった。

『小野寺君の言ってたように、おさげはやっぱり子供っぽいのかなぁ・・・』

そんなことを考えながら歩いていると、後ろからふいに声をかけられた 。

「と、常盤さん、駅まで一緒にいっていいかな?」

少し息を切らせ、顔を赤くした大人しそうな少年が走ってきた。

「風間君、別にいいけど・・・なんで?」

「ほ、方向が一緒でしょ。」

無理やりとって付けたような理由であるが、恭子はあっさり承諾した。

 

宗介やかなめと一緒に4人で帰ることはたまにあるが、二人きりで帰るのは始めてである。

「・・・でね、この間相良君と行ったお店でね・・・」

風間は知識が豊富なので会話のネタには困らないが、この日の恭子に答えられるほどの元気は無かった。

不意に会話が止まる。

「・・・常盤さん、元気無いけど、やっぱり小野寺君の言った事気にしてる?彼も悪気があって言ったわけじゃないんだけど・・・、気を悪くさせてゴメンね。」

「ううん、風間君が謝らなくてもいいよ。別にそういうわけじゃないの。」

しばらく無言のまま歩きつづける。

沈黙を破ったのは恭子の方だった。

「ねえ・・・、風間君もこの髪型の方がいい?」

しばしの沈黙。

「前の髪型でも今の髪型でも、常盤さんは常盤さんだよ。僕はどんな格好でも・・・その・・・好きだけど・・・。」

「ん?最後のほうがよく聞こえなかったけど・・・」

「い、いや。何も言ってないよ」

顔を真っ赤にして答える。

「そう?ありがと、『信二君』。さ、帰ろ。」

「わかったよ、『恭子ちゃん』」

二人は笑顔で帰路についた。